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「……え、合同で?」
父親たちの話題が、近々、沢谷・水野・芹沢の合同で行われるプロジェクトについて及んだ時、そう奈央は呟いた。
「あぁ、三社合同だ。沢谷からは俺が指揮を執ることになる」
驚いてるに違いないと読みを誤った俺が、意気揚々と言った途端。
穏やかだった奈央の表情から笑みが消えた。
うん?
一体、どうした?
訳も分からず戸惑う俺をよそに、恐らく奈央は頭をフル稼働させていたんだろう。
そして、数分後。
俺は完全に見誤っていたんだと認めざるを得ない発言が、奈央の口から飛び出した。
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