8人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ……、鳴海先輩がいてくれたらこんな心配しないで済むんだけどなぁ」
「そういえば、お前や甲兵はよくその鳴海って人の話をするな…」
「そりゃぁ俺達は一度も勝てなかった相手だったからなぁ……。それに、俺達の腕を
見込んでわざわざ家に来てまでこっちに誘ってくれたしさ」
「そんなものなのか…?」
「そんなもんだろ」
部室を後にした翔達は体育館に着いていた。
「でも、四人だとそんなに困るものなの?」
「普通の試合ができなくなるのよ!インターハイには3 on 3はないんだから」
「わかってるのに下手なボケをするなっ!!」
「あいたっ!」
梨乃のボケに苦笑しながら体育館を横切ろうとすると、真ん中辺りで雪と優が立ち止まった。
後から来ていた翔達は立て続けにぶつかり、雪は前につんのめりかけた。
「危ないなぁ、いきなり止まるなよ」
「だって、あれ……」
「…あいつらっ!」
「昨日はどうも」
目の前にいたのはさっき話題にあげていたヤンキー連中だった。
ヤンキーのリーダーらしき男の言葉とともに、体育館の扉が全て閉じられていき、あっという間に翔達は体育館に閉じ込められてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!