Yesterday's Hero

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 「あぁ……、鳴海先輩がいてくれたらこんな心配しないで済むんだけどなぁ」  「そういえば、お前や甲兵はよくその鳴海って人の話をするな…」  「そりゃぁ俺達は一度も勝てなかった相手だったからなぁ……。それに、俺達の腕を 見込んでわざわざ家に来てまでこっちに誘ってくれたしさ」  「そんなものなのか…?」  「そんなもんだろ」  部室を後にした翔達は体育館に着いていた。  「でも、四人だとそんなに困るものなの?」  「普通の試合ができなくなるのよ!インターハイには3 on 3はないんだから」  「わかってるのに下手なボケをするなっ!!」  「あいたっ!」  梨乃のボケに苦笑しながら体育館を横切ろうとすると、真ん中辺りで雪と優が立ち止まった。  後から来ていた翔達は立て続けにぶつかり、雪は前につんのめりかけた。  「危ないなぁ、いきなり止まるなよ」  「だって、あれ……」  「…あいつらっ!」  「昨日はどうも」  目の前にいたのはさっき話題にあげていたヤンキー連中だった。  ヤンキーのリーダーらしき男の言葉とともに、体育館の扉が全て閉じられていき、あっという間に翔達は体育館に閉じ込められてしまった。
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