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あれから一週間がたった。地獄にもジャンプがあることを知った僕は、早速コンビニでジャンプを買うことにした。
お金は死ぬ前にポケットにしまっていた小銭で何とかなると思った。
店の中に入った時、店員さんの横顔が見えた。
「いらっしゃいませ!」
僕はドキン…としてしまった。
他の地獄の住人とはまるで違う、少なくともアケミとは違う、可愛らしい店員だった。
僕は初恋の気分になって、ウキウキしながらジャンプを速攻でレジに持って行った。
しかし、神様はそんなに甘くなかった。
彼女の体半分は骨だけになっていた。
「お買い上げ、ありがとうございます。」
彼女はニッコリと笑って骨をバキバキ言わせていた。
レジを出るとき、彼女は小声でこう言った。
「君、私のタイプみたい。今度来るときは、もっと露出した格好してくるね♪」
…いや、これ以上露出されてもなぁ…
僕はもう二度と、このコンビニに行かないことを誓った。
ジャンプの掲載マンガはブリーチ地獄編と保健室の死神だけだった。
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