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離婚後、一週間程休みを貰ったがまた働き出した。
会社の後輩が、俺が離婚したと聞いて慰めようとしたのか
「コレ聴いてないから…」
とCDを2枚、俺にくれた。
不器用なやつだが
かわいい後輩だ。
アブリルの1stアルバムと
EMINEMの「EMINEM SHOW」って
アルバムだったか…
どちらも人気があり店に行けば特設で並べてあるほど新しい
CDだった。
そんな注目のアーティストの事も分からないくらい
俺は時勢に疎くなっていた。
もともとHipHopが好きだったが
思えば近頃じゃ、CDも買ってなかった。
(いつまでも落ち込んでいてもしかたないな)
そんな時に音楽(俺の場合は
HipHop)を聴くと元気になれた。
ネガティブな事をポジティブに変えるブラックミュージックは
当時の俺には1番合っていた。
当たり障りのない事を、明るく唄う日本のPopな曲じゃ胸にくるものがなかった。
中でもDABOの「恋はオートマ」は当時の俺の心境にぴったりとリンクするものがあった。
(マニュアルなんかねーんだな恋はオートマ)
そのフレーズには共感を覚えた。
恋愛も結婚も、相手がいるものなんだから
独りよがりな考えじゃ誰も着いてこないし
相手を思い通りに操る事なんて出来やしない。
(俺にもそんな思い上がりがあったのかもしれないな)
と気付かされた。
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