哀しき記憶

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「ねぇねぇ、レイ」 「どうしたの?ミラ」 僕の左で同じように寝転んでいる女の子が話しかけてくる。 「お空はどこまで続いているの?」 「うーん…。分からない。でもね、僕はどこまでも続いているとおもうな」 「そっか、このきれいなお空はずっと続いているんだね」 女の子はにっこり笑った。 いつまでもこのままでいたい。 ミラといると楽しくて、温かくて、気持ちいい。 いつまでもミラと一緒にいたい。 「ねえミラ」 僕は起きあがって言う。 「ずっと一緒にいようね」 「え?」 驚いたような顔をするミラに向かって僕は続ける。 「ミラは僕が守るから」 「本当に?」 「うん。約束する」 「レイ!」 ミラが僕に抱きついてくる。 「大好き!」 「僕も大好きだよ」 いつまでもこうしていたい。 いつまでもミラと一緒にいたい。 ミラは必ず、僕が守る…。
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