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「腕が、腕っ!ああああああああ!!?」
耳を塞ぎたくなるほどの大音量で叫ぶ人間。
それを見て、戸惑い怯え出す人間共。
―――――まだ、まだだ。
「腕は切った。次は、鼻を削ぎ、目を抉る……だよな?」
「ひぃ!?んだよォ、コイツは!?」
一人の人間が言うと共に、沢山の質問、そして罵声が浴びせられる。
だが、そんなものに構う暇も、理由もない。
「黙れ」
「あがっ!!」
怯え、虚勢を張る人間共を睥睨し、腕を一振りした。それだけで手首から先を無くした男の悲鳴は止んだ。
ごとり、とフローリングに落ちた生首。その口からは唾液にまみれた血が垂れている。
カッ、と見開いた眼は恐怖に濁っており、生への執念――欲望のみが表れている。
汚いな。穢らわしい。この言葉は、正にこのような人間に使われるべきなのだ。剰え、欲にまみれた人間がレキに使うなど、言語道断だ。
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