prologue

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俺は神頼みをしようかと思う。 まぁ、これは日常茶飯事だ。 俺の上履きがなくなっているのは、いつものことだ。 神頼みをして、俺の上履きを隠した奴に不幸を! 俺は、片っぽしかない上履きを下駄箱に戻し、来客用のスリッパを履いて教室へと向かった。 そう俺は、イジメられている。 何故、イジメられているのか? その答えは後で分かるだろう。 教室へ入ると、男子共の気持ち悪い笑顔が迎えてくれた。 俺はそれを無視し、席へと着く。 俺の席は窓際の後ろから二番目という最高の場所だ。 これで後ろが神様のような女の子なら、どれだけよかろう。 そんな俺の切なる願いも虚しく、地味な女の子が座っているのが現実である。 これが、俺の一日の始まりである。 イジメられているというのを除けば、一般の男子高校生だ。 そんなこんなで時間がたち、担任がきてHRが始まった。
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