prologue

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授業中は、いつも窓の外を眺めている…。 漫画みたいな台詞を言うが、同じことの繰り返しでつまらない。 いっそ、俺の周りの席が美少女で埋まっていたら…。 などと妄想していると、いつのまにか授業が終わっている。 俺の妄想は、時間さえも忘れさせてくれる。 そう、俺はラブコメ主人公になりたいのだ。 神様というのは、あまりにもヒドい。 この世にイケメンとブサメンというのをおつくりになられたのだから。 だが、しかし。 このどちらにも、当てはまらない俺がいる。 そう、それがフツメン。 なんだ?フツメンって。 簡潔に言おう! 普通の男。 この世の中は非常に怖い。 最近の若者は普通という言葉を多用する。 あなたの考えている普通が私の考えている普通ではないのだ。 つまりは、この世界に不細工な人が溢れていたら、それが普通になる。 そして、俺は晴れてブサメンの仲間入りだ。わーい。
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