prologue

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まぁ、今のは例えばの話で…。 この場合の普通というのは、カッコ良くないし、不細工でもない。 その中間を通る男ということだ。 女から見れば、俺はつまらん男という訳だ。 最近の若者は、やれ『馬鹿』だとか、やれ『死ね』だとか、そんなことを簡単に言ってのけてしまう。 相手に精神的ダメージを与えたいのだろうが、それじゃあLV99の勇者に草むらのスライムが攻撃した程度だ。 魔王並の攻撃がしたいのならば、今から、こう言えばいい。 「お前普通だな」 この服可愛いでしょ?と聞いてくる女に普通と答えてみろ。 嘘でも似合ってるとか言いなさいよ!とか思うはずだ。 じゃあ嘘でもいいから、俺をイケメンと呼んでくれたっていいじゃないですかー!! なんだ普通って!? なんでもかんでも普通で片付けるなよヴォケがぁぁああぁぁ。 窓の外を眺めながら、そんなことを考えていたら、もうお昼だった。
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