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おれはそう叫んだものの怖くなって前が見えない闇の中当てもなく走り出した。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・。」
もうくたくただ・・・。
でも死にたくない!
おれはこの後どうなるか知ってるんだ!!
「逃げても無駄よ・・・?七井敦也君・・・・。」
いきなり背後から光るものが見えたと思いきや俺は梨佳子に倒され押さえつけられた・・・。
この細い腕にこんな力があるわけがない!!
恐ろしい・・・。
「はなせ!!やめろおおお!!」
「まだ何もしてないわよ?まだ・・・・。」
まだ・・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やめろ・・・。やめろ・・・。
「うわあああああああ!!!」
「欲望に溺れる獣が・・・。うるさいわ・・・。気に入らないから消すよ・・・・?」
「ううううううう・・・・。やめろ・・・。頼む・・・。」
「ばいばい・・・。七井敦也君・・・。あはっ!」
そして彼女は俺を強く抑えていた手を刃物を持ち俺の左胸に刺してきた・・・。
グサッ・・・。
あの時と違うのはその刃物が深く深く・・・、刺さったことだけだった・・・。
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