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そして朝の会は終わった。
次は朝っぱらから音楽だ。嫌いだけど俺の声は美しいから女なんか一瞬で虜になる。
もちろん成績もいいけどな。そうすればあの女、梨佳子を惚れさせられるかも。
「ふふ~ん!」
「あの、淳也さん。」
早速だ!きたきた!
「待っていたよ梨佳子ちゃん。音楽室の場所だろう。」
「はい、すみません。お願いします・・・。」
「じゃあ、いこうか!」
「はい。」
「ねえねえ梨佳子ちゃん?君彼氏いる?」
「いません。」
「じゃあ、好きなタイプは?」
「男に興味はありません。」
「・・・。えっと、君にとっては男はどんな存在?」
「ゴキブリ以下の存在です。」
「何かあったの?男絡みで?」
「なぜ私はそこまで答えなくてはならないのですか?」
こいつ・・・。むかつく・・・。
男をゴキブリ以下のあつかいで、きれられて、答えない。
とっつきにくいタイプの女か・・・。
あっ!でも、答えたくないこと聞かれたから怒っただけかも!
「ごめんね梨佳子ちゃん怒らないで。でも、いつか男がゴキブリ以下の存在じゃなくなるといいね!」
「そんなこと、ちっとも思ってません。」
・・・。俺が優しくしてやってるうちにおとなしくしやがれこのアマ・・・。
「じゃあ俺が君のなかでゴキブリ以下の存在じゃなくなる一号になってみせるよ!」
「無理です。」
ちくしょう生意気な!
そう思ったとき、ちょうど音楽室についた。
虜にしたときいっぱいいじめてやる・・・。
覚えとけクソッ!!
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