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そして音楽の授業。
おれは驚かせる気満々だ。しかもラッキーなことに今日は歌のテスト。
「起立、礼、お願いします。」
「うえ~!今日は歌のテストだぜ~・・・。」
「やだな~。私歌うの苦手。」
周りが騒ぎ始めると・・・。
「もう授業が始まっているんだから静かにしなさい!!」
「はい。」
「すみませんでした。」
音楽の教師、名前は長島香菜、若く見た目は美しい教師だがとても厳しい・・・。
歌が下手な人にはムチをあびさせ、歌が上手な人にはアメをあたえる。
歌が下手な人はこの教師をとても嫌っているだろう。
まあ、歌が上手い俺には関係ないけどな。
「はい、では出席番号一番から。」
「はい。」
(うわっ、下手くそ・・・。)
「次、二番。」
・・・・・・・・・・。
そしてどんどん番号が近づき・・・。
「はい、ではかわいそうだけど、転校してきたばかりの十六番黒崎さん」
「はい・・・。」
一応転校してくる前にやったはずの歌、こいつは楽しみだ。
すっごい下手だろうなあ・・・。
想像しただけで笑っちまうぜ。
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