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「では、歌ってください。」
そして梨佳子は歌いだしたとたんみんなびっくりした。
そして、ピアノ演奏していた長島先生は驚きのあまりに手をとめた・・・。
歌がすごく上手い・・・。
思わず俺は梨佳子を見てみるが楽しそうには歌っていない・・・。
「・・・終わりです。長島先生?演奏途中で切れていましたが何かあったのですか?」
「あっいえ、黒崎さんはとても歌がお上手ですね・・・。」
「こんなの上手ではありません。先生、転校してきたばかりだからと気を使わなくてもいいですよ。」
「は、はあ・・・。」
(先生本気でいったのにあいつなんだ?まじめすぎて頭いかれたか?)
そういらいらしていると俺の番がきた。
「では七井君。」
「は~い。」
いよいよ俺だ!
ピアノも演奏とともに俺は歌い始めた。
でも周りの反応がうすいぞ・・・。
そう思っているうちに歌い終わった。
「す・・・・すごいね・・・。」
「うまかったよ・・・。」
虜の女たちはなぜか苦笑いをしながら言った。なぜ?
「はい、七井君ありがとう。では次の人。」
(なんかおかしい・・・。いつもなら、わーってなるのに・・。・・・・!)
わかった・・・。ほめられないのは・・・。あの女、梨香子のせいだな。
俺より目立ったから梨香子が目立ち俺の存在が薄くなったということか・・・。
あいつ・・・・。邪魔だ・・・!
さっさと虜にしてあいつの存在を薄くしてやる・・・!
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