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「は?」
意味の分からない質問に、眠気で思考が停止した頭を必死で呼び起こす。…が、考えたどり着いた結果は、やあり夢であるという答えが出た。
そう考えれば、一瞬で景色が変わったことなどの全ての辻褄が合い、納得できる。
「こらこら…コリュウ、そんな口の聞き方はダメだよ」
「フェイド様、申し訳ありません。……なんて言うかバーカ」
「……コリュウ、ちょっとこちらへ…」
フェイドはコリュウの首根っこを掴み、どこかへ引きずって行ってしまった。
その数分後…
先ほどと比べて肌がつやつやしたフェイドと、ボロボロになったコリュウが帰ってきた。
何があったかは、彼等を見れば一目瞭然だった。
「じゃ、コリュウと同じ質問なんだけど……君は一体どうやってここに入ったのかな?」
真剣な声色とは逆にすがすがしいほどの笑顔を向けるフェイド。
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