第二章『黒い世界』

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「は?」  意味の分からない質問に、眠気で思考が停止した頭を必死で呼び起こす。…が、考えたどり着いた結果は、やあり夢であるという答えが出た。  そう考えれば、一瞬で景色が変わったことなどの全ての辻褄が合い、納得できる。 「こらこら…コリュウ、そんな口の聞き方はダメだよ」 「フェイド様、申し訳ありません。……なんて言うかバーカ」 「……コリュウ、ちょっとこちらへ…」  フェイドはコリュウの首根っこを掴み、どこかへ引きずって行ってしまった。  その数分後…  先ほどと比べて肌がつやつやしたフェイドと、ボロボロになったコリュウが帰ってきた。  何があったかは、彼等を見れば一目瞭然だった。 「じゃ、コリュウと同じ質問なんだけど……君は一体どうやってここに入ったのかな?」  真剣な声色とは逆にすがすがしいほどの笑顔を向けるフェイド。
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