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ザクスが、お城の手直しに、出向いた時のこと。
汗を流すザクスに、眼鏡を掛けた、緑色の髪の女性が、腕組みをしながら、カツカツと近付いてきた。
お城で教師を務める、エトールだ。
その顔に、笑顔は無い。
『大工さん、あなた、やっぱり最低な方でしたのね』
突然、この台詞。
ザクスは、ハッと振り返えると、ハテナを浮かべる。
『……あ?何がだよ』
すると、エトールは、眉間に更に皺を寄せて、こう言った。
『女性を泣かすなんて、最低にも程がありますわ』
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