赤い糸

3/11
前へ
/11ページ
次へ
『……?俺は、なんもした記憶がねェが……』 ザクスは、尚もキョトンとしていると、エトールが“ザクスが女性を泣かせた”と言う、説明をしだした。 それを聴いて、ザクスは、まだ理解出来ていないようだ。 呆れたエトールは、溜め息をついて、こう言った。 『…はぁ。ですから、ローズさんは、貴方の事を、好いてますの…気付いてらっしゃる?』 『……っ…!?』 その言葉には、さすがに、気付いたザクス。 何も言わずに、作業中の木材や道具を置き去りにして、走り去って行った。 『……これだから、男性は好きになれないですわ』
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加