赤い糸

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『……俺は、37んなるが、ずっと今まで、大工一筋で生きてきた。…だから、お前の気持ちに答えられるか、正直言って、分かんねェんだ』 ローズは、この言葉に、我慢しきれずに、両手で耳を塞ぐ。 『ゃ…やめてっ!!もういいっ!!聞きたくな……』 その手を、ザクスは、咄嗟に掴んで、無理矢理耳から離した。 『待てって!!』 ザクスの大声が響く。 『聞いてくれ!…おめェの満足する付き合いが、出来るか解らねェけど… こんなオッサンで良けりゃ、宜しく頼むぜ。ローズ』 ザクスは、背後から、ローズを抱き締めた。 耳元で、囁かれた言葉。 『……俺も愛してる』 ザクスは、ローズの肩を掴み、自らの方に向かせると、軽く唇を重ねた。
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