1368人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、アイネ!?
どうしたんですの!?急に氷がッ…」
ルカはアイネを心配して氷を叩いている
クラッドは先程リオナを見たせいか、何となくアイネが凍った原因はリオナだと分かっていた
もちろん怖くて口にはできないが
まぁ、大本はアイネで…おそらくリオナの地雷を踏んだのだろう―――自業自得だ
アイネがなんで凍ったのか分からないルカとユリアは、まだ心配そうにしている
そんな皆が足を止めている内にリオナは先に校舎の中へ入ってしまった
『ルカ、叩いてもいいが…
あまり強く叩くとアイネごと砕けるぞ?
それに、そんなに心配しなくてもソイツは大丈夫だ
残念なことに上手く防いでたからな』
そう言えば、氷を叩いていた手はピタリと動きを止めた
「…どういうことですの?
…上手く、防いだ?」
恐る恐る、言われた言葉を聞き返す
『本当なら人体中の水分ごと凍るところを、防御魔法を展開して氷に覆われるだけにとどめたんだ』
「…誰がそんな危険な魔法を?」
そう聞いたルカの声は震えている
一歩間違えればアイネが死んでいたことに恐怖したのだろう…
隣にいるユリアの顔も心なしか青ざめてるのが分かる
最初のコメントを投稿しよう!