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目の前は海
その海の上には魔物が飛んでいる
『なぁ…父さんは、100体くらいって言ってなかったか…?
その…
目の前にいる魔物はどう見ても1000体はいるんだが…』
それを見た黒いローブの男は、白いローブの女に疑問をぶつける
どちらもローブに付いているフードをかぶっていて表情は見えない…
「おそらく、依頼書を読み間違えたんだろう…」
『だよなぁ……
じゃあ、今日は半々にする…?』
「しかたない
そうするとしよう」
会話が終わると二人はローブの下…、腰に差していた刀に手をかける
(『「白き翼」』)
ふたりは無詠唱で光属性の中級魔法"白き翼"を発動する
この魔法は空を飛ぶための魔法で、発動すると魔力が翼となり飛ぶ事ができる
空を飛ぶ魔法は属性によって効果と詠唱が違う
二人が発動してすぐに魔力の翼が背中に現れた
キンッ
何かの音がしたかと思うと
二人は刀から手をおろし、踵を返し歩きはじめた
踵を返すと同時に翼も消える
魔物たちは一瞬で首を落とされ、灰となった
『なんか、この刀の切れ味悪くなった気がする…』
「じゃあ、近いうちに作り替えるとしよう」
(『「転移」』)シュッ
ちなみに転移は無属性の上級魔法で、行ったことのある場所になら一瞬で移動できる
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