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目を覚ましてすぐ、ジンさんが来た
「カイト、昨日なんで森にいたんだ!?」
その言葉で自分が森にいた…ギルドを飛び出した理由を思い出す
「…おい、大丈夫か?」
黙っている俺を不審に思ったのか、大丈夫かと聞いてきた
俺は、昨日ギルドで聞いたことを話した
するとジンさんはしばらく考え込んでから口を開いた
「ロンドが死んで、カイトが死んだことになっている…
カイトをギルドに連れてきた本人がその日のうちに死んでいたなんて…
きっと裏で何かおきてるんだ…
そんな所へ今戻るのはオススメできねぇな…
第一、ロンドがカイトを俺に預けたのはお前を守るためだ
それに…」
『それに?』
言葉を濁すジンさんに、
俺は言葉を促す
「いや、これはお前がもう少し大人になってから…強くなったら話そう。
…そういえばカイト昨日、森で腕に魔力纏ってたよな?」
結局言葉を濁して、昨日の森でのことを話をし始めた
(『ぼくに、まりょくなんてあるのかな?』)
なんて思っていたら
ジンさんは見覚えのある水晶を持ってきて俺に渡した
"光れ"と念じれば水晶は光を放ち、それがおさまると水晶は赤、青、緑、黄、紫、白、黒に染まった
俺は魔力があったことに喜んだ
ジンさんは水晶の色に驚いていたようだが、一緒に喜んでくれた
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