昔話

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その後もジンさんと話し合って 結局、父様にだけ本当のことを話すことにした 翌日、何も知らない父様はギルドへ来て、ギルドマスター室に通されると驚愕の表情をうかべる 「ッ…カイトッ…!」 ギルドマスター室にいた俺を見た父様は、俺の名前を叫んで泣き崩れた 『父様っ』 俺も父様を呼んで、父様に抱き着く それからしばらく抱き合っていたが、ジンさんが話し合いをすると言ったので離れた 3人で、というかジンさんと父様が話し合って、それを俺が聞いているっていう形だったが… 話し合った結果、 ノアークス家には戻らないことになった 魔力が覚醒しても死んだことになった人間が生きていたなんて 人々に恐怖と混乱をあたえるだけだし、 覚醒した魔力が全属性なんて 国軍の研究機関が協力を求めてくると貴族だと断れないらしい (軍のモルモットなんてごめんだ!) 他にも幾つか理由があったようだが二人は教えてくれなかった それから二人で話すからと部屋を出された 部屋の外にはリオナがいて、俺に気を使ったのか「あそぼ」と言ってきて、二人の話しが終わるまで一緒に遊んだ
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