昔話

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話しが終わって二人がギルドマスター室から出てくる 「カイト、これからもジンさんの所でお世話になりなさい 時間はかかると思う… だが、必ずむかえにくる! それまで誰にも、カイト・ノアークスが生きていると悟られては絶対に駄目だ! これはカイトだけでなく、リディアやユリアの命にも関わる可能性があるからな… リオナ君、きみにはカイトのお姉さんになってほしい… では、ジンさん、頼みましたよ」 「はい。マルクさんこそ、調べるときは"くれぐれも"注意してくださいね」 「わかっている」 父様は俺とリオナに声をかけると、ジンさんと一言、二言、言葉を交わしてギルドを出て行った "自分の存在を知られるな"と改めて言葉にされると少し辛かった… 生きているのにそれを明かせない… 父様の出て行った方を見ていたらジンさんが俺の肩を叩いた 「今日からお前は俺の息子だ 名前はそのままで、カイト・エンドだ! 今日からよろしくな!」 『こちらこそ、よろしくお願いします』 父様と約束したからには必ず秘密を守る、絶対に…
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