合同授業

28/65
前へ
/226ページ
次へ
呼ばれたユウキは足を止め振り返る 呼んだのがカイトだったことに何故か不安を覚えた 『先生、俺たち本気で召喚するんで、見ててください(本気でやるからサポートしろよ)』 そして叫ばれた内容に顔が引き攣る 副音声まで聞こえてきた気がして体が震えた 「お、おー 頑張れよー」 と返事をしたはいいものの、後の授業が恐すぎる… 「(絶対、闘技場の壁ぶち抜くだろッ ハッ…、闘技場が倒壊したら仕事終わらねぇ=放課後に間に合わない ……最悪だ)」 そんなユウキの心情も知らず、言いたいことを言ったカイトは再び皆の輪に戻っていた カイトの決意表明(?)を聞いたクラッドは「スゲェやる気だな」と感心している 『まぁ、午後の授業は真面目にやるってことだ』 「ところで…大将はん… 昼メシ食いに行かんかぁ? ちょっと動いたら腹が減ってしもうて…」 『そうだな… けど、まだ時間的に空いてないだろうから、当初の予定通り一旦教室に行くぞ』 「了解~」 こうして漸く6人は校舎に向かったのだった
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1368人が本棚に入れています
本棚に追加