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校舎に向かっている途中で話題になったのはカイトとリオナのことだった
「それにしても、おふたりは午前中の授業の間、どちらにいらっしゃいましたの?
模擬戦をお願いしようと思っていましたのに見当たらなくて…」
「ルカと一緒に探してたけど、全然見つからなくて…
どこにいたんですか?」
「それはわいも気になる!
学園長に呼ばれるまではわいも大将はんと姫さん探しとったさかい…まぁ、見つからんかったんやけど…」
クラッドも応えが気になったのか、こちらを伺っていた
『あー…実は…』
カイトが応えを渋っているの見兼ねたリオナが、いっそ清々しいほどに潔く応えた
「外で寝ていた」
「「「「え………」」」」
その応えに皆唖然とし、カイトは苦笑した
1番早く復活したのはアイネで
「さすが大将はんと姫さんや
でもなんでそんな近くにおって見つけられんかったんやろ??」
とぼやいていた
そのぼやきを拾ったリオナが
「お前に魔力感知を探されたら一発で見つかると思ってたから驚いた
まさかとは思うが…魔力量で探してたとか言うなよ?」
そう言った瞬間、一瞬だがアイネの動きが止まった
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