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「そういう方がいるのは分かりましたわ…
ですが!
それで隣にいた友人に魔法を使われたら、こちらが驚きますわ!!
先程は本当にビックリしたんですから!!」
『それについても本当に申し訳なく思っている
すまない』
真摯に謝るカイトを見て暫く腕を組んでいたルカだったが、ふとその視線が和らいだ
「わたくしには何か大切なものを失う恐怖は分かりませんわ……
だから貴方たちの言葉は想像できても、本当の意味では理解できていないと思うのです…
貴方たちも、わたくしの様な人間がいるのを忘れないで下さい
それと、ごめんなさい」
対立したかと思ったが、ルカとカイトが互いの気持ちを認めることで、その場は丸くおさまった
とは言え、やはり空気が少しばかり重い…
そんな気を紛らわすためにも機転をきかせたのは――――クラッドだった
「な、なぁ、早く教室行こうぜ?
アイネとリオナ…さんと早く合流して、早く食堂に向かおうぜ!
そんで、美味しいもの食おう!」
ルカやユリアは少し驚いた様子で目を丸くしている
普段こんなに辛気臭くならない為に気まずかったのか、戸惑っていたのか…
そんな2人と対称的にカイトは軽く頷いた
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