合同授業

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カイトの左腕に抱き着いたアイネを物凄い形相で睨むリオナ 先刻、地雷を踏んで魔法を放たれたことを忘れたのか、リオナに見せ付ける様にカイトにへばり付くアイネ… そんなアイネを見てクラッドは自身のことではなくとも肝を冷やし、脂汗がダラダラだった 教室に立ち寄った目的を果たし、やっと食堂に行けると喜んでいたクラッドが急に静かになったことや、皆の歩みが止まったことに気づいてカイトが足を止め振り返った 『どうした? 食堂に向かわないのか?』 「あ、いや…」 首を傾げながら聞くカイトにクラッドは泣きたくなった 「(お前の左腕にくっついてるヤツとお前の姉が原因で皆固まったんだよッ!)」 と、心の中で叫ぶものの…いかんせん、所詮心の叫び…カイトには届かない 皆が動こうとしないことに更に疑問符が浮かぶが、分からないものは分からない 『本当にどうしたんだ? リオ?行くぞ?』 カイトは不思議そうにそう口にすると、リオナに右手を差し延べた 「!」 リオナは一瞬驚いたが、そっとカイトの右手に左手をのばした だが、リオナの手はあと数センチの所で止まった 視線の先にはアイネがいる…それが気に食わないのだ だが、数秒後にはそれも気にならなくなる
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