*+。会いたい。+*

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「だろうね~。それはもう…蓮華に興味がないってことだよ?」 「で、でもメールしたら返事返してくれるし、電話したら出てくれるよ! つい最近かけたら、なんか女のアナウンサーみたいな人の声が出てきて、この電話番号は拒否がどうのとか言われるけど、それ以外は何も変わってないよ!」 「ちょっと待って! それ、着拒されてんじゃないの!?」 由衣が『信じらんない』とでも言いたげな顔で私を見た。 「着拒?いや、多分そんなんじゃないと思うけど」 「だって、電話番号が拒否とか言われてんでしょ!? 蓮華、それはもう望み無いよ」 由衣が、今度は同情するかのように私を見てきた。 「え!?なんで?」 どういうこと? 私にはよく分からないんだけど。 「もうやめて。あたしに皆まで言わせないで。蓮華が傷つくところなんて見たくないんだからさ~」 由衣が自分の目を覆いながら、悲しい声を出す。 いや…、自然消滅発言でだいぶダメージを受けたんだけど。 「…よく分かんないけど、約束通り…合コンには行くよ。結果的に、彰弥くんからメールは来なかったわけだし」 由衣だって、あんなに頼んでたもんね。 「蓮華…!あたし、絶対に蓮華に似合う男を探すから…!!」 由衣が明後日を見るような遠い目をしている。 「あ、ありがとう」 あまり無理強いはしないで欲しいな…。  
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