*+。感情プレパレード。+*

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さっきの続きなんて恥ずかしくて言えないけど…、とりあえず会話を…。 「……あ、あ、あの……」 会話出来ないいぃ!! 変に緊張しちゃって思うように言えない! 「…とりあえず、何食う?」 「あ…えっと……何にしよう…」 メニュー表を見ると、ベーコンとチーズのリゾットやらホウレンソウたっぷりチーズがけやら、いっぱい書かれている。 ええっと…悩むなぁ。 ジーッとメニュー表を見ていると、ジーッとこちらを見ている侑弥くんがチラッと見えた。 「な、なに…?」 「まだ決まってねーの?」 「え?侑弥くんは決まったの?」 「うん」 「ま、待ってね!いま、決めるから!」 「早くしろよー」 えっと…侑弥くんが待ってる侑弥くんが待ってる。 待たせちゃダメだ。 待たせちゃダメだ。 待たせちゃ………。 「…き、決められない…」 私がそう言うと、前から溜め息が聞こえ、「どんだけ優柔不断なんだよ」と言われた。 呆れられた…。 「ご、ごめん…」 「何で悩んでんの?」 「チーズたっぷりリゾットと、トマトソースリゾット…」 2つとも、美味しそうなんだよなぁ。 「…じゃあ、俺がチーズたっぷりリゾットにしてやるから、お前トマトにしろ。後で半分わけりゃいいだろ」 「え!?いいの!?」 侑弥くん、なんて優しい人なんだ! 天使に見える!彼の髪に天使の輪が見える! あ、それは髪のお手入れがいいだけか。  
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