*+。感情プレパレード。+*

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―――――――――――― ――――――― 「ただいまー…」 侑弥くんとリゾットを食べて、フラフラして、いま家に帰ってきた。 アイスを奢るのは、また別の機会ということに…。 「…はあ」 何か疲れた…。 最初は気合い入ってたのに、どうしちゃったんだ私。 もう眠いかも…。 すぐ寝よう。 二階に上がり、自分の部屋に入る。 自分の部屋に入る前、椿の部屋の前を横切ったら明るい声が中から聞こえてきた。 義貴先輩と電話してるんだろうな。 仲良くやってるんだ…。 自分の部屋に入ると、服を荒らした痕跡が…。 もう片付けるのも億劫だ。 床に散らばっていたレシートを拾い、ゴミ箱に捨てた…つもりだった。 が、ゴミ箱にゴミ箱が入りすぎな為、レシートはゴミの山から崩れ落ち、床に散らばる。 「…………」 むきぃぃいぃ!!! レシートのくせに許せないぃ!! 「ああ、もう!燃えるゴミ、部屋の前に出しちゃおう!」 どうせ、燃えるゴミの日にお母さんが捨ててくれるはず。 大きめなビニールをそこら辺から引っ張り出し、燃えるゴミを入れていく。 散らばったレシートめっ! レシートに多少イライラしながらも、レシートを必死に拾った。 思いのほか、レシートが散らばりすぎて、あちこちに手を伸ばしていると、肘がガタン…と何かに当たる。 その何かは、ガタガタ…と棚から落ちた。 「…レシートの次は、なに……?」 振り向いて、下を見ると……水色の箱。 そこから、溢れている鮮やかな色の鶴。 これは…――  
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