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……私は、椿の悩みに関係ないのかな?
でも、私を見て溜め息してたし…。
う~ん……よく分からない。
前までは、毎日明るくて元気で優しい椿だったけど…今は喜怒哀楽を表現してくれる。
ありのままの椿で接してくれてる。
それが一番嬉しいことだけど…悩んでいる椿を見るのは辛い。
頼りないかもしれないけど、相談に乗ってあげられたら…って思う。
力不足かもしれないけど。
そんなことを思って、パンをもさもさ食べていると、椿が洗面所から出てきた。
腫れていた目蓋はお化粧で分かりにくくなっていて、いつもの椿だった。
「椿…、さっきの話なんだけど」
「あ、蓮華。さっきのは気にしないでね!朝だから、ちょっとイライラしてただけ。
もう大丈夫よ」
いつもの椿に戻っていた。
「…あ、でも」
「何気にしてんのよ!
もう大丈夫だって」
「あ…うん…」
椿は、いつも通りの笑顔。
その笑顔を見て、ズキ…と心が痛む。
また私は、椿のために何も出来なかった。
椿の話を聞いてあげて、少しは気を晴らしてあげることが出来たら……なんて。
こんな私には、出来ない。
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