*+。感情プレパレード。+*

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ああ…本当にごめんなさい…。 私って、いつもこうなんだよね。 言った後に後悔するし、言わなくても後悔するし……。 もうどうしようもならない馬鹿なんだよ。 「蓮華、美里のメール見て」 「え…見たら凹んじゃうから、いい」 「でも、あんたが見ないと始まらないのよ。つーか、あんた宛のメール!」 由衣が私に携帯をズイズイと押しつけてきたから、渋々受け取り、画面を見た。 【由衣の携帯にメールして、ごめんね。 二階堂さんに用があるんだけど、二階堂さんのアドレス知らなくて…。 二階堂さんに聞いて欲しいことがあるの。 彰弥くんの電話番号知ってたら、教えて欲しいって伝えてくれない?】 こ、これって……! 携帯の画面を見ながら少し固まった。 これって、これって……! 「前川さん!彰弥くんとちゃんと話し合うってことだよね!?」 私が由衣に飛びつきながら聞くと、由衣はダルそうに「あー、そうね」と答えた。 「なにそのテンション」 「…さっき同じようなテンションだった人に言われたくないわよ」 「ご、ごめん……」 由衣に携帯を返すと、由衣は「まったく、もう」とぶつぶつ言っている。 そして私の方を向き、「で、どーすんの?教えるの?」と溜め息を吐きながら聞いてきた。 「…うん、とりあえず彰弥くんに聞いてみてから教える!」 彰弥くん、オッケーしてくれるといいなぁ。 前川さんと彰弥くんには、仲直りして欲しい。 このまま、過去の傷をお互い引きずってたら……辛いだけだもんね。  
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