*+。感情プレパレード。+*

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前川さんのメールは、私を責めるような言葉が1つも無かった。 【二階堂さん、メールありがとう。 謝らないで。 二階堂さんのおかげで、あたしは決心できたの。 もう一回彰弥くんと話しをしてみる。 そして、彼の気持ちが本当だったら…もう一回やり直したいと思ってるの。 こんな決意できたのは二階堂さんのおかげだよ。 だから、ありがとね。 あたし、頑張るから。 ありがとう】 メールを見て、私は一瞬頭が真っ白になった。 前川さんと彰弥くんが話し合う……そして、もう一度…寄りを戻す…―? 彰弥くんが前川さんと、また付き合う……? なんでだろ…。 喜ぶべきとこなのに…喜ばなきゃいけないのに……。 応援してあげたいのに…―!! 何だか…苦しいよ…。 なんで…? 前川さんは、可愛くて…おしとやかでとっても良い子なのは分かる。 彰弥くんは、優しくて…ちょっと腹黒いとこもあるけど…………。 『蓮華…大丈夫ですか?』 私がいつも侑弥くんのことや椿のことで落ち込んでいた時、 『自分ばかり責めないで下さいね』 いつも助けてくれた…―。 あの柔らかな笑顔で、いつも私を助けてくれた。 心配してくれた。 辛い時も傍に居てくれた…。 だから、私は……っ…。 …付き合えた時、とても嬉しかった…―! 《私の大好きな人…―》  
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