*+。もう一回。+*

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家の近くのバス停よりも、前にあるバス停に下りて、望月さんと関谷さんと私は喫茶店に来ていた。 いわゆる、カフェってやつ。 何だかあまり話したこと無い人たちと話すって、人見知りの私からしたら変な感じ。 「………………」 「………………」 「………………」 何て言うか……椅子に座ったのは良いけど、会話が…皆無。 「………………」 3人の沈黙が続くって一番辛いんだよね…。 だ、誰か…話題を……!! 関谷さんをチラリと見ると、 「………………」 下を向いてモジモジしていた。 さっきまでの元気さは何だったんだ…!? そんなシャイな子だったの!? 「関谷、何か話せよ」 望月さんがモジモジ関谷さんに話題を求めた! 「…………うぅ」 が、しかし! モジモジ関谷さんは、ビクッと驚いて唸った。 どうやら話す気はないようだ。 「…うぅ、じゃねぇよ。お前から誘ったんだろ。なら、何か話題出せ」 「………わ、分かりました! あ、あの……二階堂さん…」 長い前髪で目がよく見れないが、彼女はカバンの中をゴソゴソと何かを探しているようにしている。 「…なんですか?」 首を傾げて問いかけると、関谷さんは小さな声で「あ、あった…」と呟く。 何を見つけたんだ? 疑問に思っていると、関谷さんの手から輝きを放っている物が見えて、私は瞳を輝かせた。 こ、これは…!! クリスピタヌキとアーモンドキツネwithシロップウサギの限定ボールペンじゃないかあぁ!!!  
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