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今の…私の聞き間違い…?
「今…なんて…?」
彰弥くんから、私が聞きたかった言葉が出た気がする。
『…俺も会いたいです。蓮華に』
彰弥くんも……私に、会いたい…?
「…ほん…と?」
『ええ』
「じゃ、じゃあ…っ、なんで私の携帯を着信拒否した…の…?
わ、わたし…っ、何か悪いこと…した…?」
涙を拭いながら震える声で彰弥くんに尋ねた。
私に会いたいって言ってくれたのに、着信拒否にした理由って何なんだろう。
私のこと…嫌いになったとかじゃないのかもしれない…。
『え?俺、着信拒否になんてしてました?』
「ほ?」
彰弥くんから珍しくボケッとした言葉が聞こえ、私も間の抜けた声を出してしまった。
「な、なに言ってるの…?着信拒否されてるよ…!」
『俺、蓮華の電話番号を着信拒否にしたつもりは一回もないのですが…』
ええ!?嘘!?
そんな…っ、じゃあなんで電話が繋がらなかったの!?
『………………………………………………あ、もしかしたら…』
少し間が空いた後、彰弥くんが思い出したように呟いた。
「え?なに!?」
『………俺と同じ学校に日本の友達がいるのですが、蓮華の話をしたら顔を見てみたいと言われ……アドレス帳に載っている写真を見せた記憶があります。
それ以外、他人に蓮華の顔を見せた記憶がないので、多分友達が誤って着信拒否の登録を押してしまったのかもしれません』
な…!!!
どこをどう間違えたら着信拒否のリストに登録する友達がいるんだ!
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