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仕事が終わり、寄り道もせず颯爽と家に帰って、ご飯も自分の体内にムリヤリかき込み、自分の部屋に行って鶴を折ること、3時間。
「うおおぉ!!!」
私の遠吠えが家中に響き渡っていることはあまり気にせず、私は自分が作った鶴達を眺めた。
「できたっ!
良かったぁ…」
時計を見ると、夜中の12時を短針が指していた。
もしかしたら、間に合わないとも思ったけど、間に合って良かったぁ。
ホッとして携帯を開いてみると、メールが2通来ていた。
「あ!彰弥くんからだ!」
ワクワクしながらメールを開くと、いつもの丁寧な言葉が並べられていた。
【いよいよ明日、着きます。だいたい明日の15時くらいに着く予定です。
着いたら、電話しますね】
ああ、嬉しい。
もう会えるんだ。
もうすぐ彰弥くんに、会える…―!!
迎えに行きたい!
よしっ!迎えに行こう!
こんなうかうかしてられない!
時間はまだ12時過ぎ!お菓子を作る時間はまだある!!
私は携帯をガタンと置き、1階に下りた。
家族はみんな寝てる中、私は1人キッチンに立ち、彰弥くんの為にお菓子を作ることを決意した。
プレゼントは多い方が嬉しいよね!
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