双子×双子＝遠恋！？

*+｡知らない感情｡+*

改めて座り直した私たちは、つかず離れずの距離に座っている。

どう話しを切り出してくるんだろう。

私の心臓はバクバクと忙しない音をかき鳴らす。

「…蓮華」

「なに？」

彰弥くんがジッと私を見て、言葉を漏らすから、私もがっつり見返した。

ここで逸らしたら負けだ！というよく分からない使命感に駆られる。

「…俺も蓮華と会えて嬉しいです」

「嘘だ…」

可愛くない言葉を私は素直に口にした。

これが今の私の本心だ。なかなか信じられない。

あんなに嫌そうな表情を見せられたのに。

「嘘ではないんです。ただ……俺も少し危ないと言いますか…」

「危ない？」

「ええ」

彰弥くんは、ひどく真剣な顔をして私を見ている。

「今、蓮華の顔を見ている時点で危ないんです。
昔は、あまりこういう感情にはならなかったと言いますか…なったとしても抑えられたのですが…。
離れてしまったせいか、余計に……そういう気持ちが…」

彰弥くんは私を真っすぐ見ているには見ているが、言葉はあまりにもしどろもどろしている。

「……？」

よく分からない。

ただ分かるのは、彰弥くんらしくない。

それだけだ。