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なにこの上からのメール!?
私の予定は、全く無視ですか!
まあ…関谷さんにはまた会いたいし、構わないけど……。
「蓮華…」
至近距離から声がして、恐る恐る彰弥くんを見ると、素晴らしいほどの笑顔を向けてくれていた。
「な、なに?彰弥くん」
笑顔を向けてくれているけど、笑っているようで……笑っていない!
目が、冷たい…!!
「このメール、俺から見ると……どこからどう見ても男性からのメールに見えるのですが」
「ああ、そうだね。
男性からのメールだけど…」
「どういうことですか?俺が不在中の間、男性とメールしたりお食事に行ったりするなんて」
彰弥くんが笑顔で顔を近付けてくるものだから、私は少しずつ離れようと試みる。
なんか…怒ってる?
「で、でもこの人と2人っきりだったわけじゃないし、他に女の子いたよ」
「この“望月 啓”さんと他に女性の方がいたんですか。
あと、関谷さんって方が蓮華と会いたがっているとは、あまり良い気がしませんね」
彰弥くんがペラペラと話し続けるから、なかなか否定の言葉が入れられない。
「違うよ。関谷さんは女の子で、私と友達になって…。この前、望月さんと一緒に食べたのも関谷さんだよ」
「なら、なんでその友達の関谷さんからメールが来ないで、望月さんという男性の方から次回会う約束がされたんですかね」
「いやぁ、それは…」
彰弥くんの剣幕に、しどろもどろになってしまう。
なんか……結構突っ込んでくるなぁ、彰弥くん。
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