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「…望月さんも私の友達だから」
「へぇ…」
彰弥くんはそう言ったっきりニコニコと笑みを浮かべている。
私から見る限りでは。
「…あ、のさ、彰弥くん?」
あまりにも作った笑みを浮かべているから、遠慮がちに名前を呼んでみた。
「…なんですか?」
「…さ、さっきより距離が近くなっている気がするのは、私の気のせいなのかな?」
「…気のせいですよ」
目を開いてる状態で、彰弥くんの綺麗な顔が徐々に近付いてくるのを見るのは、ドキドキしすぎて心臓が爆発しそうだ。
何か他の話題で…何か無いか何か無いか。
そういえば私って、いつも話題を探しているような気がする。
あ、そうだ。あの鶴の折り紙とクッキーをあげるんだった!
そしたら彰弥くんも喜んでくれるよね!
彰弥くんの目を真っすぐに見て言おうと思った。
「…あ、そうだ。彰弥くん、わたし………っん…!」
否、それは彰弥くんによって出来なかった。
しょ…彰弥くんの唇が……!!私の唇に…!!!
あああああ!!
うそ…ど、どうしよう…!
会って、すぐされると思わなかった…!
どう対応したらいいんだろう…!?
分かんない!
動けない…!
彰弥くんと唇が重なっちゃってる…!!
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