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「大丈夫だよ。…彰弥くんも辛かったでしょ?みんな、どんな風に我慢してるんだろうね(鼻息を)」
本当は内心、初めてあんな感じのキスをしたことが恥ずかしくて、すぐに黙りたかったけど、何故か落ち込んでいる彰弥くんを見ていると、口が勝手にペラペラと喋る。
「ええ…。
多分、他の皆さんはこういう状況になった場合、あまり我慢は出来ないと思います。
このくらいの年齢だと、皆さんそうなるみたいですし…。
我慢できる方法があれば是非教えて頂きたいです(欲を抑制する意味で)」
彰弥くんはまだ浮かない表情だ。
「そうなんだ。私もだよ。我慢出来なくなっちゃいそうだった(鼻息を)」
私がそう言った途端、彰弥くんは少し明るい表情をする。
「女性にも…あるんですか?(欲が)」
「あるに決まってるよ。でも彰弥くんが同じ理由で辛かったなんて何だか面白いね」
私がそう言うと、彰弥くんはフフッと笑った。
「そうですね。まさか蓮華もそんなに悩んでいたなんて…。
これからは、無理せず2人で解決しましょうね」
「うん!ただ、頻繁にこういうことすると……わ、わたし…恥ずかしくて…倒れそうなんだけど…(鼻息が荒くて)」
ああ…!さっきまで平気だったのに、顔が熱くなってきた…。
やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいよ。
「ふふ、可愛いですね。何とかして頻繁にしないように、気をつけます」
そう言って、お互いの顔を見て、笑い合った。
同じことで悩んでるって、何か嬉しいね。
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