*+。会いたい。+*

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「あ、蓮華。紹介するね。今日の合コンのメンバーの子」 由衣が可愛らしい女の子をチラッと見て、挨拶を促した。 「初めまして。前川 美里です。よろしくね」 前川 美里(まえかわ みさと)さん、すごい可愛いっ!! お人形さんみたいだわ! 「で、こっちが私の仕事先の子」 「あ…えっと…、なんだっけ。…あ!二階堂 蓮華です。宜しくお願いします」 一瞬彼女に見惚れてて、自分の名前忘れてたよ!危ない危ない。 「蓮華さんね。何歳なの?」 「わ、私は何歳だっけ…?あれ…」 「蓮華は、今年で20歳でしょ!なんで自分の年齢忘れてるの!」 「あ、そうだった。私、今年で20歳です」 由衣が言ったにも関わらず、改めて前川さんに言った。 「あ、あたしと同い年だぁ。敬語じゃなくてもいいね?」 クスクス笑う前川さんは、ぱっと見は派手に見えるけど、中身はお淑やかな女の子みたい。 笑う仕草さえ、優雅で可愛らしい。 「そうですねっ!」 「蓮華大丈夫?言ってるそばから敬語だけど。合コンの男性メンバーの前でもこうだと困るよ」 由衣が呆れ混じりに私に言ってきた。 「大丈夫!本番で強いタイプだから!多分」 「あたし、蓮華の多分が世界一心配」 由衣が頭を抱えた時、遠くから「おーい」と声が聞こえた。 声のした方を向くと、3人の男の人たちがこっちに歩いてくる。 誰? 「どっちかの知り合い?」 「知り合いっていうか、今日の合コン相手よっ」 由衣が急に可愛らしい声を出して、そう説明してくれた。 切り替え早いなぁ。  
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