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くっ…、何だ一体何が書いてあるんだ。その紙に。
気になる。
肩叩き券を彰弥くんが自分で作ったとかかな…?肩叩き券なのかな?
「わ、分かった。いいよ」
ああ!見たいが為にオーケーしちゃった…。
気になるのは仕方ないよね…。
きっと肩叩き券だろうし、大丈夫大丈夫。
「いいって言いましたね」
満面の笑みを私に見せ、紙を私に見せてくれた。
「おお!」
その紙を受け取った私は変な奇声を上げ、紙に書かれていることを読み上げた。
「…北鍋温泉…?」
券には“北鍋温泉旅行”と書かれている。
「これは…?」
恐る恐る彰弥くんの顔を見上げ、聞いてみた。
「北鍋温泉の旅行券ですが?」
満面の笑顔で言い返された。
「彰弥くん、温泉行っちゃうの?」
「ええ、貴方も一緒に」
「え!?私も一緒!?」
今、聞き間違えじゃないよね!?当たり前のようにサラリと言ってのけたけど、冗談じゃないよね!?
「さっき、いいって言ってくれたじゃないですか。蓮華のために、この旅行を予約したんですし、良い返事が頂けて嬉しいです。2人でゆっくり休みましょう」
「あ、う、うん!
そっか!ありがと…!」
嬉しい。
純粋に、心の底から嬉しい。
な、なんかテンション上がってきた!
「よし!!他のみんなも誘わないとね!侑弥くんとハルちゃんと葉子と椿と義貴先輩と!」
「誘いません。さっきの俺の話聞いてました?」
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