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「望月さん、別に迷惑にはなりませんし、俺は構いませんよ」
彰弥くんが、苦笑しながら望月さんに言う。
望月さんは「…そういう問題じゃないんだけど」と、つまんなそうに吐露した。
「望月さん!ご本人様もこういう風に言ってくれてるので写真撮らせて頂きますね!わぁ、本当に嬉しいなぁ!
あ、シャッター押してもらってもいいですか?」
関谷さんがウキウキしながら望月さんにデジカメを渡す。
望月さんは、関谷さんの顔を見ることなく、そっぽを向いてデジカメを受け取った。
なんか……よく分からないけど怒ってる?
彰弥くんの彼女でもあるまいし、望月さんが一番どうでもよさそうにする場面なんだけどなぁ。
関谷さんは、椅子から立ち上がり、彰弥くんに駆け寄る。
彰弥くんと隣りになるようにし、ちょうど良い位置で屈む。
私…移動した方がいいかな…?
彰弥くんの隣りに座ってるから、カメラに入っちゃいそうだし。
「あ!二階堂さんも一緒に写りましょう!3人で撮ってもらいましょうよ」
関谷さんはワクワクとした表情でこちらを向いている。
ああ……本当に雪野王司くんが好きなんだなぁ。
「ありがとう、じゃあ私も入れてもらおう」
彰弥くんに身体を寄せ、カメラを見た。
何だかんだ言って、あまり彰弥くんと写真を撮ることがないから、これは嬉しいかも。
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