*+。タイミング。+*

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「蓮華は可愛いですよ、関谷さん」 彰弥くんが私の隣りで笑顔でフォローをいれる。 「や、やめて!彰弥くん!恥ずかしいから!」 本当に可愛い子だったら、みんな微笑ましくなると思うけど、私みたいなのに言ったら、みんな引いちゃうよ。 関谷さんは、彰弥くんの言葉にニッコリと笑みを見せている。 望月さんは、飲み物を一口飲み、「すごいね」と一言。 「何がですか?」 何がだろうか? 聞いた私以外の2人も首を傾げている。 「……ん?いや、別に」 望月さんはフッと笑って、何もないようにご飯を食べる。 ……そこではぐらかされると気になる。 はぐらかしてるというより、本当に大したことないことだったのかな。 その後は、みんなでまったりと色々なことを話した。 まだあまり親しくない4人だけど、小さい頃は何やってたとか、くだらないことを話した。 「そろそろ出るか」 切りの良いところで望月さんが言うと、関谷さんが慌てて席を立つ。 「関谷さん、どうしたの?」 「ごめんなさい!私、ちょっとトイレに…」 「先に行けよ …ほら、行ってこい」 まるで自分の子供に怒るかのように言う望月さん……。 そしてトイレに走る関谷さんを見つめる望月さん……。 も、もしかして……!! 望月さんは関谷さんを…!?  
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