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「旅行?え、なに?彰弥くんと行くのー?」
家に帰り、自室で椿に伝えると、椿は私のベットに寝転がりながら驚いていた。
「わぁ!蓮華と彰弥くん、付き合って初めての旅行よね!?いいじゃないっ!楽しそう!」
椿はフフッと笑いながら、私以上にウキウキしてる様子だ。
「うん、楽しみだなぁ」
「何ボケーッとして言ってるの?彼氏と旅行でしょ?つまり、もうしたとは思うけど、するんでしょ?」
椿が照れくさそうだけど、ニヤニヤしながら聞いてきた。
いつもの可愛らしい椿の笑みとは何かが違う。
…するって?したと思うって?
何のこっちゃ…?
「え?何を?」
「もう!なんでボケるの!分かるでしょ、それくらい!」
椿は顔を少し赤くして、私の肩をバシッと叩いた。
分からないから聞いてるんだけど……って言っても、聞いてはくれなさそうだ。
「…ご、ごめん」
むむ、よく分からないけど、とりあえず謝ってしまった。
「お父さんとお母さんには言った?旅行に行くこと言わないと後が大変よ?」
「言ったよ。いいよって言ってくれたー」
もう許可は取ってある。
友達と行くって言ってしまったけど、そんなに変わらないよね。
問題ない問題ない。
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