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「あ!せっかくだから下着とか、当日のお洋服とか決めちゃう!?」
椿が自分のことのように楽しそうに笑う。
「う~ん…そこまでしなくても…」
別にいいのに…と言いたかった。
「よ~しっ!蓮華に似合いそうな下着、ネットで探すわよー!あと、服も何着るのー?楽しみねぇ」
椿は私以上に毎度張り切ってくれている気がする。
私1人だったら、もうギリギリに決めちゃうからなぁ。
椿と一緒に探した方が、早く決まるかぁ。
私がボケーッと考えている間にも、椿は私のノートパソコンを勝手に立ち上げ、色々なネットショップを見ている。
行動早いなぁ。
「ねえねえ、蓮華。この下着は?レースが可愛いわよ」
「…ああ、うん。可愛いね」
姉妹でパソコンのネットショップの下着を見ている光景って、なかなか無いよね。
でも、こんな可愛い下着…私別に着ないんだけど。
「よし、買いね」
カチッと、購入ボタンを押している椿の左手。
って、えぇええ!?
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!買っちゃった!?」
「ええ、買っちゃったわよ」
「なに、そんなケロッとしてるの!?」
「だって、蓮華可愛いって言ったじゃない」
「言ったけども!確かに言ったけどもさ!
ね、値段はいくら?」
パソコンの画面を覗き込むと、3480円の文字。
た、高い…!!!
「なんで買っちゃったの…!?」
「何言ってんのよ。それくらいの下着1枚あった方がいいわよ。
ほら、次は着ていく服見ましょ~」
いくら何でも行動早すぎですよ!椿さん!!
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