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赤いワンピースやら花柄のチュニックやら…を着てみて……なんか気持ち悪い。
自分で見てても何が似合うのか全く分からない。
外にいる2人に聞いてみるか。
でも、何か…この格好を見せるのが照れくさいというか恥ずかしいというか……。
「蓮華~、着たぁ?」
試着室の外から、椿の声が聞こえる。
「う、うん!着たよ!」
とりあえず花柄のガーリー系なワンピースを身に纏っていた私は、慌てて返事をした。
な、何か…このワンピース短くない?下がスースーする。って当たり前か。
ズボンじゃないんだもんね。
「蓮華開けるわよ~」
と椿の間延びした声が聞こえたのも束の間、返事がする間もなく、カチャッと試着室のドアが開かれた。
「あらぁ」
「おお」
私を見た椿と義貴先輩が何とも読み取れない声を上げた。
は、恥ずかしい。
ワンピースの裾を抑え、困りながら、2人を見る。
む、無理だ。
本当に無理。
こんな可愛らしい服装、私が似合うわけないし、下は短いし、久しぶりにスカートはいたら股下がスースーして嫌だ。
違和感を覚えるよ。
もう無理だ、と2人に言おうとしたら、2人は声を合わせた。
「これにしなさいよ」
「これにしろよ」
ええ…!!?
この股下スースー短いワンピースにするの!?
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