*+。旅行。+*

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「は、恥ずかしいよ!ワンピース久しぶりに着たし……それに、これ…短くない?」 椿と義貴先輩に聞くと、「普通それくらいじゃないの?」と椿がサラリと言い放った。 そ、そうなのか…なぁ? 「普通これくらいなんですか?義貴先輩」 「それまだ長い方じゃねぇの?椿なんか、もっと短いの着てきたよな?」 「そうよねぇ」 し、しまった。 この2人は参考にならない…。 「…う~、恥ずかしい…。スースーするよ…」 慣れない格好ほど、精神のエネルギーを使うものだ。 かなり私のエネルギーがすり減ってるよ…。 それに変な汗が出てくるし…。 「私にこういうの似合うと思う…?」 「…可愛いと思うけど」 椿に聞いたつもりが、その隣りにいた義貴先輩が答えてくれた。 いきなりの言葉に、目が開き驚く。 「…よ、義貴くん?」 「あ…、そ、そうじゃなくて、妹が着てるワンピースが可愛いっつー意味」 義貴先輩は、何故かしどろもどろになりながら、そう言う。 え?え?まさかの義貴先輩からのお褒めの言葉に、少し顔に熱が持つ。 「あ、ありがとうございます」 嬉しいなぁ。 褒められたら悪い気がしない。 義貴先輩に笑いかけると、「ちょっとあっち見てくるわ」と隣りにいる椿に言い、フラフラと何処かに行ってしまった。 「……変な義貴くん」 「そうだね」 何処かに行ってしまったのを遠くで見つめ、椿と私は呟いた。  
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