*+。旅行。+*

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メールを確認すると、家の前で待ってるとのことだから、すぐさま自分の荷物を背負いこみ、家を飛び出した。 「…あ、おはようございます」 「お、おはよう…!」 勢い良く部屋を飛び出し、続けて家も飛び出したため、息が若干荒くなる。 ちょっと急ぎすぎたかな…はあ…はあ…。 「そんなに急いで来なくとも、俺は逃げませんよ」 柔らかく笑って、私の荷物に手をかける彰弥くんに、胸がキュンとする。 「あ、ありがとう」 「いいえ」 私の荷物を車に詰め込む彰弥くんに、また喉の奥がじんわりと何かがきた。 うわぁ…っ、こんな感じ良いなぁ……。 自然に私の荷物を車の中に運んでくれてる辺りから、付き合ってるっていう感じがする。 ドラマとかに何気なくありそうな感じだよね。 「では行きましょうか」 「は、はい…!」 彰弥くんの言葉に、元気良く返事をし、後部座席に乗り込もうとした。 その瞬間、パタンと後部座席のドアが閉められる。 「え?」 な、なぜ閉めるの? 今から乗るのに? 「こっちですよ」 「え?え?」 頭の中でハテナが浮かんでいると、手首を掴まれ、助手席に乗らされた。 隣りを見ると、彰弥くんのところの執事さん。 ではなく、彰弥くんがいた。  
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