2795人が本棚に入れています
本棚に追加
旅館の中に入ると、本当にザ和風!!みたいなところで。
こんな所でずっと暮らしてたら、癒やされて癒やされて心が穏やかになるんだろうなぁ。
「部屋に行きましょうか」
彰弥くんに手を握られ、私たちは自分たちの部屋に辿り着いた。
戸を開かれ、中に入ると、
「わあぁ!綺麗だっ!すごいね、ここ!!」
のんびりする場所には最適だった。
部屋全体は、やはり和のテイストで、よく家族で旅行をしていた時を思い出される。
でも、中庭があり、そこには自然がいっぱい広がっていて、とてものどかな雰囲気に頬が緩む。
部屋の隅には荷物が置いてあり、彰弥くんにだけ運ばせたと思うと……申し訳ない。
「彰弥くん、座って座って」
「?」
「色々疲れたよね。お疲れ様でした!」
彰弥くんを座布団の上に座らせ、とりあえず……お母さんが旅行に来た時にやってくれたようなことを…。
お茶をいれ、浴衣を出して、えっと…後は…。
テキパキすることに慣れないせいか、頭がグラグラしてくる。
そして、慌てすぎて座布団をテーブルの上に何故か置こうとしていた。
「ふふ、蓮華いいですよ。俺に気は遣わないで下さい。
それに疲れていませんから」
私があまりにも慣れないことをしようと慌てふためいていたから、彰弥くんが落ち着くように、私の腕を掴んでくれた。
おかげで、座布団をテーブルの上にあげずに済んだ。
最初のコメントを投稿しよう!