*+。旅行。+*

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旅館の中に入ると、本当にザ和風!!みたいなところで。 こんな所でずっと暮らしてたら、癒やされて癒やされて心が穏やかになるんだろうなぁ。 「部屋に行きましょうか」 彰弥くんに手を握られ、私たちは自分たちの部屋に辿り着いた。 戸を開かれ、中に入ると、 「わあぁ!綺麗だっ!すごいね、ここ!!」 のんびりする場所には最適だった。 部屋全体は、やはり和のテイストで、よく家族で旅行をしていた時を思い出される。 でも、中庭があり、そこには自然がいっぱい広がっていて、とてものどかな雰囲気に頬が緩む。 部屋の隅には荷物が置いてあり、彰弥くんにだけ運ばせたと思うと……申し訳ない。 「彰弥くん、座って座って」 「?」 「色々疲れたよね。お疲れ様でした!」 彰弥くんを座布団の上に座らせ、とりあえず……お母さんが旅行に来た時にやってくれたようなことを…。 お茶をいれ、浴衣を出して、えっと…後は…。 テキパキすることに慣れないせいか、頭がグラグラしてくる。 そして、慌てすぎて座布団をテーブルの上に何故か置こうとしていた。 「ふふ、蓮華いいですよ。俺に気は遣わないで下さい。 それに疲れていませんから」 私があまりにも慣れないことをしようと慌てふためいていたから、彰弥くんが落ち着くように、私の腕を掴んでくれた。 おかげで、座布団をテーブルの上にあげずに済んだ。  
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