*+。旅行。+*

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「ご、ごめん。何かをキチンとやりたいけど、なかなか上手くいかなくて…」 座布団を床に置き、俯いた。 あまりにも彰弥くんに甘えすぎてるから…何か出来ることがあればいいんだけど。 「大丈夫ですよ。蓮華を見てるだけで俺は楽しいですし、無理に何かしなくても、一緒にいるだけで嬉しいです」 彰弥くんの手のひらが私の頭にポンと乗り、優しく髪を撫でてくれる。 「…ありがとう」 昔から彰弥くんの優しさに助けられてばかりだ。 「いいえ。あ、そうだ。夕方になったら、温泉に入りに行きましょうか。 それまで、どこか散歩でもしてましょう」 彰弥くんが私の腕を引っ張り、立たせてくれた。 私のこの曇った気分を晴らしてくれようとしてくれてるんだね。 「どこに行きたいですか?」 館内を手を繋ぎながら歩いてくれる。 私の歩幅に合わせて。 「うーん。彰弥くんが好きなところでいいよ」 「蓮華の好きなところで俺は構いませんよ」 そんなことを言われても……余計に困ってしまう。 「う~ん………」 彰弥くんとなら、本当にどこでもいいんだけどなぁ。 私が歩きながら悩んでいると、彰弥くんが閃いたと言わんばかりに口を開いた。 「では、ゲームセンターに行きましょう!」 「え!!?」 彰弥くんとゲームセンター、ミスマッチすぎる。  
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