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「ゲームセンターに行くの!?」
思わず声を荒げて聞いてしまった。
まさか旅館に来てまで、ゲームセンターに行くとは、さすがの私も考えつかなかったよ!
しかも彰弥くん、ガチャガチャしてるところ好きじゃなかった気がするんだけど……大丈夫なのかな…?
「蓮華、好きですよね?ゲームセンター」
「う、うん。私は好きだけど…彰弥くんはあんまり五月蝿いところ好きじゃないよね?」
遠慮がちに聞いてみると、彰弥くんは優しく笑いかけてくれた。
「蓮華の好きな場所に行きたいんです」
「いや…でも…」
そんな話をしながら歩き続けていると、ガチャガチャとしたゲームセンター独特の騒音が聞こえ、気が付けば目の前にはUFOキャッチャーがあった。
「あ、着いちゃ……」
UFOキャッチャーの中に、クリスピタヌキのぬいぐるみ発見!!アーモンドキツネとシロップウサギまでいるよ!
私は言いかけた言葉も放っておいて、UFOキャッチャーに走っていった。
ビタンッと効果音が出るくらい、ガラスに張り付き、まじまじとクリスピタヌキたちを見た。
あー!可愛い!!
クリスピタヌキ欲しいなぁ…!
可愛いなぁ!シロップウサギも目まんまるで可愛い!!
ジーッと見つめてると、UFOキャッチャーのクレーンが勝手に動き出す。
あ!誰かチャレンジするのかな!
よけないと!
「あ、すみません。邪魔ですね」
そう言って、よけて謝った先には彰弥くんがいた。
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